大豆のある健やかな暮らし

豆富(豆腐)

石豆富の魅力をご紹介~白川郷の縄で縛っても崩れない豆富とは?~

日本人にとって、豆腐と言えば木綿豆腐や絹豆腐が身近ですよね。
でも豆腐にはもっと固いタイプもあるのはご存じでしょうか。
白川郷で作られている、縄で縛っても崩れない「石豆富(いしどうふ)」です。

この記事では、そんな「石豆富」が一体どんなお豆腐なのか、なぜ固い石豆富がおススメかをご紹介していきます。

縄で縛っても崩れないほど硬い!白川郷の石豆富

その名の通り、一般的な木綿豆腐よりはかなり固い印象の石豆富。
世界遺産 白川郷がある岐阜県大野郡白川村で、古くから人々に親しまれています。

その名の通り、一般的な木綿豆腐よりはかなり固い印象の石豆富。
世界遺産 白川郷がある岐阜県大野郡白川村で、古くから人々に親しまれています。

長い冬を乗り越えるための工夫


なぜ固い豆富が作られたのか・・・?その理由は、この白川村ならではの環境にあります。
四方を山に囲まれた山深い地域に位置する白川村は、交通網が発達していない時代には「秘境」と呼ばれたほど、簡単に行き来できる場所ではありませんでした。
豪雪地帯であり、特に激しく雪が降り積もる冬の間は完全に閉ざされてしまったほど。
そんな環境だからこそ、保存が効き、持ち運びのしやすい固い豆富が作られるようになったと言われています。
長く過酷な冬を乗り越えるための工夫だったんですね。

メリット①焼く・炒める・煮るに使える崩れにくさ

鉄のフライパンで石豆富を焼いている

豆腐を火にかけようと思うと、水切りをしたり、崩れないように気をつけたり・・・・ちょっとめんどくさいなぁって思う方も多いと思います。
でも石豆富は、水切り不要!そう簡単に崩れません!
一般的な木綿豆腐より多くの大豆の使い、製造段階で圧縮してしっかり水分も切っているため、とにかくずっしり!ギュッと大豆が詰まっている感じがします。
そのため、水切りせずに切って、そのまま油を引いたフライパンで焼けば、豆腐ステーキの完成!

衣をつける必要もないので、本当に簡単!
お味噌汁や煮物に入れたり、麻婆豆腐やチャンプルーにしたり・・・・いろいろなレシピに使うことができます。

<麻婆豆腐の写真欲しい>

メリット②そのまま食べてもおいしい

美味しいのは、焼く・炒める・煮るだけではありません。
勿論そのまま食べてもおいしいです!
薄く切って醤油や薬味をつければ、お刺身のように楽しむことも。
お酒のおつまみにも最高です。
ちなみに、「石豆富」と言っても、石のように歯が折れる程固い豆富ではないですよ。
ずっしりと身が詰まった木綿豆腐のような印象です。
でも大豆の使用料が多いから、一般的な豆腐より大豆の香りや味を楽しめます。

メリット③大豆をたくさん使ってるから栄養価が高い!

乾燥大豆をスプーンですくう

先ほどご紹介した通り、石豆富は大豆使用量が多いんです。
白川村で石豆富を作っている深山豆富では、一般的な木綿豆腐の約2.8倍の大豆を使っています。
固い分、水分量が少ないので、大豆が多く含まれているんです。
<大豆のフリー素材もしくは↓>

体づくりに不可欠なタンパク質

大豆にはたくさんの栄養素が含まれているのですが、その中でも多く含まれる植物性タンパク質は、健康な体を作るために必要不可欠とされています。
深山豆富店の石豆富100g当たりに含まれるタンパク質の量11.1g!
一般的な木綿豆腐は7g程度ですので、タンパク質を多く摂取したいなら、石豆富は手軽です!
参考:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

<上記の数字をイラストで表現?>

ほかの地域で作っている固い豆腐

富山県 五箇山の堅豆腐

白川郷と共に、合掌造りの集落が世界遺産となった五箇山。
こちらの地域の固い豆腐は、堅豆腐(かたどうふ)という名称で呼ばれています。

徳島県 祖谷(いや)の岩豆腐

日本三大秘境のひとつと呼ばれる祖谷。
こちらも険しい山間部に位置するため、持ち運びがしやすく、保存が効きやすい豆腐を作り始めたと言われています。

<祖谷渓谷 フリー素材>

白川村、五箇山、祖谷で現在も残る固い豆富が作られた背景には、街から離れた山深い場所に暮らしていた人々の苦労や、生き抜くための努力があったのではないでしょうか。
そんな共通点を感じずにはいられません。

まとめ

石豆富の魅力をご紹介してきましたが、まずは食べてもらうことが一番!
白川村の石豆富はインターネットでも購入することができます。
他の地域ではなかなか食べることのできない、固い豆富。ぜひ食べてみてください。

深山豆富店オンラインストア

ヒダカラ商店

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